ライフ

銀座ママ ホステス経験理由に内定を取り消した日テレに苦言

 ホステスのアルバイト歴があることを理由に、アナウンサーの内定を取り消された女子大生がテレビ局を提訴した。ホステスの経歴はアナウンサーとしてふさわしくないのか。フリーライター神田憲行氏が考える。

 * * *
 内定を取り消したのは、東京キー局のひとつである日本テレビ。11月10日の日刊スポーツ紙が報じたところによると、3月に女子大生が過去に銀座のクラブでホステスのアルバイトをしていたことを人事担当者に報告したところ、4月に「傷がついているアナウンサーを使える番組はない」といわれ暗に内定を辞退するよう勧められた。拒否をすると5月に人事部長名で内定を取り消す書面が届いたという。これに対して女子大生は「労働契約上の権利を有する地位にあることを確認する」訴訟を起こした。

 このニュースについて銀座の夜で働く女性たちの声を集めた。

「びっくりしました。えっあたしたちの仕事っていけないことなの? 悪いことしてるの? って思いましたよ」

 というのは不動産会社のOLからホステスに転じて1年余り、という31歳のホステスさん。和服姿が似合っている。同じ世代の一般企業で働く女性たちとシェアハウスに住んでいるそうで、

「いろんな人に会えるこの仕事は面白いですね。家に帰ってもみんな仕事がバラバラだから、そういう話を交換するのも楽しい。おかげで縁遠くなりましたけれど」

 と、ネオン街に笑い声が弾けた。一方、

「テレビ局の方も昔はよく店にお見えになってましたよ。今は景気が悪いのか、さっぱりですけれど」

 と皮肉たっぷりなのが、この道30年というクラブのママさん。高く結い上げた髪はもはや芸術品だ。

「うちで働く子たちが馬鹿にされたみたいで、腹立ちますね。もし日本テレビの方がお店にいらしたら、とっちめてやる。必ず」

 他にも「よくあんなこというな、という感じ」「馬鹿にされるような職業ではないと思います」「信じられない」などなど、ホステスさんたちの評判はさんざんだ。当然とはいえ、しばらく日本テレビの方は銀座で遊ぶのは控えた方がよろしかろう。

 私が驚いたのは、日本テレビが女子大生に送った書面にある「理由」だ。日刊スポーツ紙によると、

《アナウンサーに求められる清廉性にふさわしくない》

 ホステスに「清廉性」はないのか。そもそも清廉とはなにか。岩波国語辞典には、

「心が清らかで私欲がないこと」

 とある。

トピックス

田村容疑者のSNSにはさmざまな写真が公開されている
「死者のことを真摯に思って反省しているとはいいがたい」田村瑠奈被告の父に“猶予つき判決”も、札幌地裁は証拠隠滅の可能性を指摘【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(左・Xより)
〈オレも愛里なしじゃ生きていけない〉高田馬場刺殺事件・人気ライバー“最上あい”さん(22)と高野健一容疑者の“親密LINE”《裁判資料にあったスクリーンショット》
NEWSポストセブン
体調不良を理由に休養することになったダウンタウンの浜田雅功
《働きづめだった浜田雅功》限界だと見かねた周囲からの“強制”で休養決断か「松本人志が活動再開したときに、フル回転で働きたいからこそ」いましかないタイミング
女性セブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(左・Xより)
《生々しい裁判記録》「3万円返済後に連絡が取れなくなった」女性ライバー“最上あい”さん(22)と高野健一容疑者の出会いから金銭トラブルまでの全真相【高田馬場刺殺事件】
NEWSポストセブン
亀井京子アナが福祉業界にチャレンジ
亀井京子アナが語った「社会福祉業界への新たなチャレンジ」子育てに区切りで気づいた“自分の原点”、過去には「テレ東再就職プラン」も
NEWSポストセブン
渡米した小室圭氏(右)と眞子さん(写真/共同通信社)
「さすがにゆったりすぎる…」眞子さんが小室圭さんとの買い物で着ていたロングコートは5万6000円の北欧の高級ブランド「通販で間違えて買った」可能性
NEWSポストセブン
2023年12月に亡くなった八代亜紀さん
《没後1年のトラブル勃発》八代亜紀さん、“私的写真”が許可なく流出する危機 追悼CDの特典として頒布予告、手がけるレコード会社を直撃
女性セブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(左・知人提供)
「顔中血まみれ、白目で、あまりに酷くて…」女性ライバー“最上あい”さん(22)の“事件動画”の目撃証言と“金銭トラブル”の判決記録【東京・高田馬場で刺殺事件】
NEWSポストセブン
おもてなし計画を立てる大谷翔平(写真/アフロ)
【メジャー開幕戦】大谷翔平、日本凱旋でチームメートをおもてなし計画 選手の家族も参加する“チームディナー”に懇意にしているシェフを招へいか、おすすめスポットのアドバイスも
女性セブン
今も多くの人々の心に刻まれているテレサ・テンさん
【没後30年・秘話発掘】「永遠の憧れ」テレサ・テンさん 小林幸子、片岡鶴太郎らが語った「彼女だけの歌声」「今も歌い継がれる理由」
週刊ポスト
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(右・知人提供)
《女性ライバー“最上あい”刺殺》「200万円を超える額を貸している」「消費者金融から借金した」高野健一容疑者(42)が供述する被害者・佐藤愛里さん(22)との“金銭トラブル”
NEWSポストセブン
49歳で出産した女優・小松みゆき
49歳で出産した女優・小松みゆき 娘が、母の若い時の写真集を見たいと言い出したら…?「いいよ、と見せます」
NEWSポストセブン